食にまつわる人気絵本「からすのパンやさん」

※画像は偕成社より出典しています

子どもにとって、「絵本の読み聞かせは大事」とよく言われています。
皆さんも子供の頃を思い出してみると、絵本にまつわる思い出もおありのことと思います。
両親から読んでもらったこと、おじいちゃんおばあちゃんからプレゼントされた本、先生やお友達と一緒に読んだことなど、様々な記憶があるのではないでしょうか。
子どもにとって、絵本は大きな情報源。
食べること、寝ること、運動すること、遊ぶこと、すべて子どもの成長には必要なことですが、食と絵本も密接で大事な関係があります。

 

絵本が与えるメリット

たくさんのメリットがありますが、いくつかピックアップしてみたいと思います。

①      親子のコミュニケーションの時間になる
②      子どもの好奇心を広げ、関心を深くする
③      想像力が豊かになり、考える力がつく
④      色や形の描写する力、言葉を理解し表現力や語彙力が身につく
⑤      興味が広がることで探求心や向上心が自然に備わる

このような点が挙げられると思います。

自分の好きな食べ物や食べたことがあるものが絵本に載っているととても嬉しく感じます。
「あ、これ僕も(私も)知ってるよ。とても美味しいんだよ」
と共感することだったり、
「こんなの食べてみたいな」
と興味を示す場合もあります。
また嫌いな食べ物でも、絵本の中で可愛い顔になっていたり、やさしいキャラクターになっている場合は、それを克服するきっかけになる可能性もあります。
更に想像力が深まってくると
「自分も作る人になりたい」「こんなお仕事をしてみたい」
と更に掘り下げて考えたり、色々な方面からの見方や発想に繋がります。
子ども自身が発する考えをよく聞いて、共感してあげることが大切です。

 

お薦めの絵本

一度は読んだことがあるという大人の方も多いと思います。
かこさとしさんの作品で、「からすのパンやさん」
森の中で暮らすカラスの世界のお話です。
カラスの夫婦がパンやさんの仕事をしながら、4羽の赤ちゃんを育てる物語です。

赤ちゃんが生まれてから、パパとママは仕事と子育てでもう毎日が大変。
次第にお仕事であるパンやさんがおろそかになり、パンが焦げたり、生焼けだったり…。
そんな失敗作のパンは子どもたちのおやつとなり、その美味しいパンが森の評判になります。
美味しいパンの噂を聞いたお客さんにもっと喜んでもらおうと、家族でたくさんのパンを作ります。
きのこパン、ねずみパン、ゆきだるまパン、おさかなパン、きょうりゅうパンなどなど。
目に入るユニークなパンの数々にきっと子どもだけでなく、大人も目を奪われ、惹きこまれていくことでしょう。

読み聞かせの後は、色々なことを習得することと思います。
「自分だったら…」ともっとアイデアを出してみたり、パパとママがお仕事をしてくれる大変さ。
兄弟姉妹やお友達と仲良くしないといけないこと、多くのことを学ぶ機会となるはずです。
是非親子で有意義な時間を過ごしていただきたいと思います。