ご存じですか?乳歯から永久歯に生え変わるヒミツ

年長さんになると、「歯がグラグラしてきた」と訴えるお子さんもちらほら出てくるのではないでしょうか?
となると保護者は「さらに虫歯に気を付けなければ」と感じるかもしれません。
幼少期からしっかりと歯磨きの習慣を付けたいですね。
幼少期はなかなか気付かないかもしれませんが、自分の歯でいつまでの美味しく食事ができるのは理想的です。美味しく食事ができるのは健康な歯のおかげです!

おなかの中にいる時から歯のもと「歯胚(しはい)」はできはじめている

乳歯や永久歯の元となる芽のようなものを、歯胚(しはい)と言い、胎児の時からすでにできているそうです。
乳歯の元は、胎児のときでもかなり早い段階からでき始めると言われています。
しばらくして乳歯の元のそばから永久歯の元もでき始めます。そして生まれた後、生後6~8ヵ月くらいで乳歯が生えてきます。
歯が生えそろってくると。それまでよりも固い物を食べられるようになりますね。

6歳くらいになると前歯の永久歯が成長してくる

だいたい6歳くらいになると、歯茎の奥で待っていた前歯の永久歯が成長して生えてきます。その際に、乳歯の根っこがなくなり、グラグラしてきて、最終的に抜けるようになります。
前歯が抜け始めるのと同時に、乳歯の奥にある、まだ歯が生えていない歯ぐきから永久歯が新しく生えてくる、というわけです。

永久歯が全て生え揃うのは16歳位。20歳くらいで親知らずも生える

6歳ごろから、前歯からだんだん永久歯に生え変わっていきます。その後10歳位から奥歯の乳歯が生え変わっていきます。
だいたい16歳くらいで全て生え変わると言われています。そして、20歳くらいで上下左右の一番奥に合計4本の親知らずが生えてきます。

アゴのサイズが大きくなるため、永久歯は大きめ&本数も多い

一般的に乳歯は20本で、永久歯は32本が基本とされています。永久歯は乳歯よりも多いだけでなく、サイズも大きくなっています。
小学生になるとアゴが成長して大きくなるため、子どもの小さな顎では永久歯は入りきらないため、生え変わるようです。
サメのように何度でも新しい歯が生え変わる生き物もいれば、哺乳類は生え変わるのは1回だけ。なぜ1回だけなのかはまだ分かっていないそうです。

「生え変わるから虫歯になってもいいや」ではダメです!

生まれつき永久歯が少ない人もいるそうです。その場合は乳歯を一生使い続けなければなりません。
乳歯でも永久歯でもきちんと歯磨きをして虫歯にならないように気を付けなければいけないのは、こんな理由からです。

2023年3月25日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。