知育菓子とは
知育菓子と聞いて、食べたら頭が良くなるお菓子?という風にイメージする方が多いかもしれませんが、知育菓子とは、「子どもの豊かな創造力や達成感を育む」ためのお菓子を指します。
つまり、ただ袋を開けて食べるだけ!ではなく、
お菓子を完成させるまでに、こねたり、切ったり、飾ったりして
食べるまでのプロセスを楽しむことができるお菓子です。
ここまで書くと、ああ、あのお菓子のこと?とイメージが付く人もいるでしょう。
知育菓子は昔から駄菓子屋さんのおなじみのお菓子として存在していましたので、
保護者の方が子どもの頃、馴染み深いお菓子として食べていた方も多いことでしょう。
知育菓子の安全性について
子どものころ食べていた知育菓子は混ぜている途中に色がかわったり、伸びたりと面白かったけれど、着色料が沢山つかわれていそうで子どもに与えるのはちょっと…と思うかもしれません。
しかし、知育菓子は子どもが安心して口にできるよう、その安全性はしっかりと考慮されています。
たとえば、知育菓子でまず思い出す「ねるねるねるね」。
魔女が「ねるねるねるね」を混ぜて、色が変わった瞬間テーテッテテー♪ という音と共に驚くCMが印象的でした。
「ねるねるねるね」は子どもたちの「お菓子でお腹を満たすより、楽しい時間を過ごしたい」という想いに応えるために、豊かな想像力を育むお菓子としてクラシエフーズより1978年に発売されました。現在までになんと7億個以上販売されている大ヒット商品となっています。
「ねるねるねるね」に使用されている着色料は全て植物由来となっており、
赤キャベツ(赤紫)やクチナシ(黄)、スピルリナの葉(青)などが使用されています。
そして、モコモコと膨らむ膨張効果にはレモンの「クエン酸」と「重曹」が反応してできる炭酸ガスによるもの。
また、子どもの栄養に必要なカルシウムなども配合されていますので、楽しく食べながら丈夫にもなれるお菓子なのです。
知育菓子の効果について
知育菓子の効果は、様々な効果があげられています。
小さな達成感を満たすことができる
まず火を使ったりしないので、簡単、安全に挑戦することができ、完成までのプロセスと達成感を満たすことができます。
どんなことでもまずはやってみよう!→できた! このプロセスを積み重ねることが、大きな困難に立ち向かう原動力となっていくのです。
保護者の方は子どもが多少散らかしても、止めたり怒ったりせず、子どもが色々と試行錯誤する様子を見守ってください。
自分で考える力を養う
現状の詰め込み教育では、この「自ら考え行動する」ということが非常に難しくなっていると言われています。
始めから学ぶプロセスが用意され、その道筋をたどるだけでは、そこから考えを発展させて行動するという発想にはなりにくいでしょう。
知育菓子には一応作る手順が書かれていますが、その通りでも間違っても問題ありません。
自分の手でまずやってみて、もっとこうしたら面白いんじゃないか?と考え、行動してみる。
やってみて自分の想像どおりだった、予想外だった、そんな経験を五感を通して繰り返すことで、自分で考え行動し、発展させていくことの基礎となっていくのです。
楽しく遊びながら情操教育
情操教育として最適とされるのが「おままごとごっこ」ですが、知育菓子は実際にミニチュアのクレープやソフトクリームなどのお菓子を作れるものがあります。
ミニチュアですが、匂いや味も精巧に再現されていますので、本当に料理しているかのような体験ができます。
あまりの精巧さに、海外旅行客が日本旅行のお土産にとまとめ買いする人が多いのだとか。
お菓子を作りながら、本当の料理に興味を持ったり、ごっこ遊びを通して記憶力や想像力、観察力、コミュニケーション力が育つとされています。
子どもがただ遊んでいるように見えても、そこには成長に必要な要素がぎゅっとつまっていたんですね。
知育菓子を嫌煙していた方も、ぜひ親子のコミュニケーションツールとして取り入れてみてはいかがでしょうか。