昨年と一昨年、園児が園バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡するという痛まし事件が2件も起きたのは記憶に新しいでしょう。
それ以降、さまざまなアプリや仕組みが開発されています。まさに今導入している園や、導入が住んで運用している園もあるでしょう。
そんな中、バス側に一切の細工や機器の導入が必要ない画期的なシステムを開発した会社があるというので、興味を持ちました。
園児の名札にビーコン発信機&バス運転手のスマホで電波キャッチ!
横浜市二西区に本社を持つYECソリューションズは、とても使い勝手の良いスマホ連動アプリを開発しました。以下が優れている点です。
①園児の名札にメダル状の「ビーコン発信機」を付ける
・直径約3cm、厚さが8mm、重さが11gと小型軽量
・太陽電池で稼働するので電池交換の必要なし
・生活防水機能付き
②園児がドライバーや職員の前を通るとスマホに情報が発信される。
手元のスマホで園児の乗降の状態が瞬時に確認できる
③ビーコン発信機を忘れた場合でも名札の裏のQRコードを読み取ればOK
④園バス側に一切に細工や機器の導入が不要
どれを見ても「なるほどなあ」と思う機能ばかりです。例えば電池式だと電池切れでもすっど交換を忘れるリスクがあります。それに小さな子どもの前で、ボタン電池はなるべく扱いたくないものですし。太陽電池で稼働するのならその心配はいりません。
また、うっかり濡らすって子どもにはよくあることです。生活防水機能はうれしいですね。
さらに園での忘れ物って日常。親も朝はバタバタですし。
また、園バス側に機器の導入や細工が一切必要ないのも画期的です。
「ドライバーが一番後ろの席まで歩いて行って目視確認を徹底」と聞きますが、座席下に隠れてしまったりすると見つけられない可能性もあるでしょう。
ドライバーは運転席に座ったままでOKなのも、負担が少なくていいですね。
同社は2023年1月中にも販売を開始する予定とのことです。
導入費用は園児30人当たり20数万円くらい。また、ビーコンのサービスを利用するのに園児一人当たり月に300円程度かかるそうです。
2023年4月から通園バスに安全装置を設置することが義務化される
悲惨な事故を二度と繰り返さないために、政府は今年の4月より、園バスに対し安全装置を設置することを義務化する方針です。
もちろん、安全装置があれば全て解決する、という問題でもないかもしれません。
園児に対する保育士の数は、主要先進国の中ではかなり低いと言われている日本。
職員に余裕があれば、このような事故は防げたかもしれません。
さらに、子ども全般にかける予算も、日本はかなり低いと言われています。
保育士の待遇改善もなかなか進みません。ギリギリの人数で子どもの命を預かる保育士さんたちには本当に頭が下がる思いです。
子どもが犠牲になってからじゃないと具体的に動けないなんて、悲しいです。
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これからは「子どもに関する全てのことは両親がやるべき」という考え方は変えるべきです!
私たちの世代が「子育てに他者の力を借りるのは当たり前」という時代にしていきましょう!
2022年12月31日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。