食育におすすめの絵本 その1


今回は保育園での食育におすすめの絵本を年齢別にご紹介します。
食育のための絵本ですから、食そのものに興味を持ってもらえるような、シンプルな内容のものがおすすめです。
絵本で様々な食材や料理の名前に触れられると共に、食に関する様々なオノマトペ(ムシャムシャ、パクパク、ジュージュー、サクサク、ねばねば など)も自然に覚えることができます。
絵本だけではなく、給食や野菜作りなどの課外活動で実体験と組み合わせることで、より生きた知識として子どもたちに伝えることができるでしょう。

2歳児におすすめの絵本

いろいろごはん

作:山岡 ひかる 出版社:くもん出版

「ほかほか ごはん ふっくら ごはん
なにに なるかな いろいろ ごはん」

ほかほか、まっしろなごはんたちが、ことばのリズムにのって、いろんな料理に変身します。

一番身近な料理である、ごはんがメインの絵本です。
お茶碗に盛られたシンプルなご飯から、おにぎりや巻きずしなど、様々な料理にご飯が変身していきます。
ごはん一粒一粒が丁寧に描かれた貼り絵のイラストを見ながら、日本人の食文化の大切さも伝えて行きたいですね。

ぐりとぐら

作:中川 李枝子 絵:大村 百合子 出版社:福音館書店

野ねずみのふたごの「ぐり」と「ぐら」。あるひ出かけた森の奥で
大きな大きなたまごを見つけます。

さあ、たまごで何をつくろう?目玉焼き?卵焼き? いやいや、食べきれないくらいのかすてらにしよう!

美味しい絵本の代表格ともいえる「ぐりとぐら」。ご両親が小さいころ読んだことがある、という方も多いでしょう。
絵本のラストに出てくる大きくて美味しそうなかすてらは、皆の憧れ。
1963年に「ぐりとぐら」が出版されて以来、沢山の子どもたちを魅了し続けています。

3歳児におすすめの絵本

カラスのパンやさん

作:かこ さとし 出版社:偕成社

いずみがもりの木の上には、みんな、からすのうちがあり、
その中くらいの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。
そしてパンやさんのうちでは、四羽のあかちゃんが生まれて、てんてこ舞い!
あるひ、四話のこどもたちのアイデアでパンを焼くことに。
さてさて、どんなパンが焼き上がったのでしょうか。

こちらも言わずと知れた絵本のベストセラー。
ユニークなカラスの表情も楽しいのですが、圧巻なのは見開きいっぱいに並べられた美味しそうなパン。
子どもたちといっしょに、これは○○パンだね、いくつあるかな~と声をかけながら読み進めることができます。

ちびくろ・サンボ

作: ヘレン・バンナーマン 絵: フランク・ドビアス
訳: 光吉 夏弥 出版社: 瑞雲舎

ご両親にとっては「なつかしい」と感じる1冊ではないでしょうか。
実はこちらの絵本は、1953年に岩波書店から発売された後、
多くの子どもたちに愛されていましたが、表現に問題があるとして1988年に一度絶版となっています。
しかしながら、内容を再検討した結果、なんら差別的なものではないと判断され、復刻されるに至りました。

サンボの知恵と勇気、トラがグルグル回ってついにはバターになるという予想外の展開、
そして最後にでてくる美味しそうなホットケーキなど、
イラストもお話の展開もユニークで、子どもが釘付けになる絵本です。