幼児にも広がるスマホ依存、絵本でわかり分かりやすく伝えよう

いつの時代も、新しいテクノロジーが普及するとそのメリットだけでなくデメリットも表面化しますね。
ある保育園では、スマホ依存について絵本を使ってわかりやすく子どもたちに説明をしたそうです。いったいどんな風に行ったのでしょうか。見てみましょう。
(※2023年12月15日(金)朝日新聞朝刊を参考にしています)

いつの時代も新しいテクノロジーに対して否定的な意見もある

子どもがYoutubeを見たがるのでついつい見せてしまう・・・そんな親御さんは多いでしょう。例えば電車の中や公共機関で、子どもがぐずり始めたりしたら、親は本当にこまります。
そんな時にスマホでYoutubeを見せたりすると、「スマホに育児をさせている」と眉をしかめる年配の方もいますね。
20~30年ほど前、ビデオが普及した時には、ちょっと子どもに見てもらってその間に家事をする、そんな親御さんは多かった時代。
ちょうど男女雇用機会均等法の施行もあり、女性が社会進出し始めたころです。その時も「子どもにテレビやビデオばかり見せて」と否定的にとらえる年配者の方はいました。
しかしこれだけ女性社会進出が進んできいても、家事育児介護の負担は女性に偏りがち。女性だってそうしたくてしているのではないんですが。
なんとか家事をするためにしょうがなく見せている、そんな状態を理解してあげた方がいいのでは、と思います。

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神奈川県座間市、座間ゆめっこ保育園で座間署がサイバー教室

2023年12月、当保育園では子ども向けのサイバー教室を開いたそうです。2~6歳の園児約50人に対して、スマホの怖さを伝えました。
神奈川県警の座間署が主体となって園児を対象としたこのような教室を開くのはとても珍しいそうです。
同園では園児51人のうち45人がスマホやタブレットに触れる機会があるとのことです。

絵本「スマホをひろったにわとり」

ボランティアの少年補導員が、絵本「スマホをひろったにわとり」を朗読。にわとりがスマホで知り合った親切そうな相手に会いに行ったら、実はオオカミだった・・・という内容だそうです。

当園の園長は、「6歳児の中には、大人顔負けでスマホを上手に操る子もいる」と話しています。また、幼児期からスマホの怖さを啓蒙していくべき、と語っています。

近年、未成年がSNSを通じて性犯罪に巻き込まれる事件が後を絶ちません。
座間署の伊藤署長は、「スマホの利用はどんどん低年齢化している。園児へのサイバー教室を今後もっと広げていきたい」と話しています。
確かに、スマホを所有する子どもの低年齢化は増加の一途をたどっています。保護者が注意喚起しただけでは、なかなか犯罪に巻き込まれることを想像できないのかもしれません。
もっとこのような取り組みが広がるといいですね。