おやつと言えば、大人にとっては小腹を満たす「間食」の位置づけですが、子どもにとっては3回の食事で摂取しきれない栄養を補う4つめの食事「捕食」の位置づけとなります。
そのため、おやつには子どもの好きなものを与えれば良いわけではなく、しっかりと栄養バランスを考えたものを与える必要があります。
こどもに最適なおやつの与え方
おやつは、1日の総エネルギーの10~20%以内のカロリーが理想とされ、子どもの運動量や体格によって個人差がありますが、2歳までが150kcal程度、3歳以降では200kcal程度とされています。
このカロリーの範囲内で不足している栄養素を補うために、野菜類・果物・乳製品の中で組み合わせるのがおすすめです。
与える時間は、1日1~2回、10時と15時ごろが良いとされています。食事との間隔が2~3時間は空くようにし、おやつが食事に影響しないようにしましょう。
おススメのおやつ
子どもにとっては、おやつは不足している栄養素を補う役割のため、成長に欠かせない、タンパク質やカルシウム、DHA、鉄、ビタミンなどを含んだおやつがおすすめです。
手作りにこだわる必要はありませんが、市販のものは糖分や塩分が多すぎたりするので与える量に注意しましょう。
乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルト、ミルク寒天
穀物・豆類
おにぎり、おはぎ、おせんべい、クッキー、ふかし芋、とうもろこし、ナッツ
魚類
小魚・するめいか
野菜、果物
野菜チップス、野菜ジュース、りんご、みかん、バナナ、ドライフルーツ、
ミックスジュース、フルーツゼリー
おやつは心の栄養補給
おやつは単に足りない栄養素を補う、ということだけでなく、おやつの時間自体を楽しむということが大切です。子どもがおやつの時間が待ち遠しい、今日は何がでるかな?と楽しみになるような時間にしましょう。
そのために、時々であるならばチョコレートやキャンディーが出る日があってもいいし、一緒に手作りおやつを作る日があっても良いでしょう。
このように、おやつには少し特別なものが出る!とすることで、子どもの食への興味を高め、普段の食事も進んで食べるようになります。
保護者の方もあまり与えるものにストイックになりすぎずに、子どもと一緒におやつの時間を楽しむようにしましょう。
大好きな家族がみんな笑顔で、一緒に美味しい食事ができる、そのことが子どもにとってなによりも幸せなごちそうなのですから。