赤ちゃんの成長は日に日に楽しいものと同時にママにとっては心配や不安も尽きないものです。
最初は母乳やミルクだけでいいのですが、だんだんと食事に切り替わる時がきます。
どんなステップを踏んで進めればいいのか考えてみましょう。
離乳食はいつから
一般的には生後5~6ヶ月と言われています。
ただ赤ちゃんの発育にも個人差があり、必ずしもこの通りとは言えません。
生まれた時の身長や体重も違います。
あくまでも目安を参考にして、赤ちゃんの状態をよく見て、スタートしてください。
首がしっかりとすわっていること。
支えてあげればお座りができること。
大人が食事の際に口を動かしていると自分も動かしていること。
スプーンを口に入れた時、舌で押し返す様子がないこと。
これらができる状態になったら、離乳食を開始してもいい時期だといえます。
どれくらい与えるか
先ずは赤ちゃんの体調やご機嫌のいい日を選んでください。
ご機嫌がよくないなと思ったら、その日は諦めて次の日にしましょう。
時間帯は午前中がお薦めです。
もし何か体調が悪くなった時に、病院が空いている時間の方が安心です。
土日や祝日も避ける方がいいでしょう。
初日は10倍粥。心配であれば上澄みだけでも大丈夫です。
お米1に対して水10の割合でお粥を作ります。
更に粒が残らないようにすりつぶすか裏ごしをしてください。
充分に冷ましてから、赤ちゃんの口にあった小さいスプーンを選びましょう。
量は小さじ1杯(5ml)を何回かにわけて、ゆっくり与えてください。
赤ちゃんが嫌がったら無理に与えず、母乳やミルクで構いません。
その後の進め方は
1週目はお粥だけで十分です。
2週目から野菜を加えてみます。ほうれん草やジャガイモなどを茹でてすりつぶし、ペースト状にします。味つけはせず、固い場合はお湯を加えて柔らかくします。
3週目からは豆腐や白身魚などを試してみます。
その後は徐々に季節の野菜や果物など色々な食材を食べさせてみてください。
食が進んだと思っても、嫌がる時や体調が悪そうな時は決して無理をしないこと。
この時期は栄養を摂るという意味の食事ではなく、食べることに慣れるということが大切です。
母乳やミルクで栄養は足りているので、焦る必要はありません。
他の赤ちゃんと比較して遅くてもまったく問題ないので、神経質になり過ぎないようにしてください。
離乳食にふさわしくないもの
1.はちみつ
はちみつにはボツリヌス菌が含まれていて、乳児ボツリヌス症の原因となります。
1歳になるまでは与えないでください。
2.肉類、刺身、青魚
まだ消化器官が未熟なので、刺激の強い食材は避けましょう。
3.きのこ類
えのき、エリンギ、マッシュルームなどは1歳くらいまで控える方が無難です。
食物繊維が多く気管に入ってしまうと危険です。
4.塩分・糖分・脂分
赤ちゃんの胃腸に負担をかけるだけでなく、味付けに慣れてしまうと薄味のものを食べなくなってしまいます。せっかくの離乳食の役割を果たせなくなるので注意してください。
何かと気を遣う離乳食ですが、成長過程に必ず必要な道。
「食事は楽しい。ママのごはんは美味しい」と思える食卓にしていただきたいと思います。