おやつを与えるポイント

子どもの成長に「食べること」は欠かせない大切な時間です。
朝、昼、夜ときちんと時間を決めて3食食べることが必須ですが、第4の食事としておやつも大事な食事の一環です。
ただおやつは気を付けて与えれば大きなプラスですが、「おやつばっかり食べてしまう」「甘いものだけを欲しがる」というふうに偏食になりやすい要因も含んでいます。
食事だけでは採れない栄養を補給し、楽しみな時間となるよう工夫をしたいものです。

おやつには様々な家庭の方針がある

おやつに関する考え方は家庭によって様々です。
「自由に与える」「小学校までは与えない」「手作りおやつのみ与える」などお母さんによって十人十色です。
だんだんと成長するに従って地域のコミュニティ、保育園や幼稚園などでお友達ができてきますから、多方面から情報が入ることになります。
ある程度周囲と調和が取れるようにしながらも、大切な「食の一環」ということを念頭に考えていただきたいと思います。

積極的に与えたいもの

《1~2歳》

バナナ、りんご、みかん、さつまいも、ヨーグルトなど。
水分不足にならないようにお茶や牛乳を一緒に与えるといいでしょう。

《3~4歳》

ミニおにぎり、チーズトースト、ホットケーキ、蒸しパンなど。
おにぎりにはひじきやしらす、ゴマなどを混ぜて栄養補給をするとベターです。
あまいジュースが定番にならないよう牛乳、ヨーグルト、野菜ジュースなども加えましょう。

《5~6歳》

ゼリー、野菜チップス、おせんべい、グミなど。
少し硬めのものを摂り入れて噛む回数を増やすようにしたいものです。
大人と同じものを食べられるようになる年齢なので、食べさせる量には要注意です。

気を付けないといけないこと

先ずは食事との時間の間隔を2~3時間は空けるようにしましょう。
ついついおやつを食べ過ぎて、ごはんが食べられないということがないよう注意が必要です。
今日食べる分だけをお皿に盛るというふうに、おかわりもできない方がいいでしょう。
毎日決まった時間のおやつを楽しみにする習慣をつけたいものです。

お友達と会うことが多い場合は、お母さんが知らないところでおやつをたくさん食べている可能性があります。
「おやつはお友達と遊ぶ日だけ」とルールを決めておくのも一つです。

お母さんは与えたくないのに、おじいちゃんおばあちゃんが孫のために用意するというケースもあるでしょう。
そんな時もダラダラと好きなだけ食べさせるのではなく、「今日食べる分」「こっちは明日食べる分」「これはパパの分」と必要以上に食べないように工夫をしましょう。
食べ過ぎは食事に悪影響を及ぼしたり、虫歯や肥満の原因にも繋がります。

まとめ

子どもにとっておやつは大切なもの。
食事の一環として栄養補給になることは前述しましたが、気持ちがリフレッシュする要因にもなります。
またおやつを食べることを通じて、準備や後片付けに興味を示すこともあります。
進んでお手伝いするなどの生活面への良い影響もあるでしょう。